三線(さんしん・三弦とも書く)は一般的に「蛇皮線(じゃびせん)」という名称で知られていますが、当地沖縄では蛇皮線と呼ばれることはありません。サンシンもしくは、単に三味線といいます。
三線は名前が表す通り、三本の弦で演奏する楽器(写真1参照)で、胴の部分にはニシキヘビの皮が張られています(写真2参照)。ニシキヘビは沖縄には生息していませんので昔は貿易によってもたらされる貴重な品でした。そのため所持は一部の上層階級に限られ、宮廷音楽を奏でる楽器として伝えられていました。時代とともに庶民に普及し始めると、様々な唄が三線に合わせて唄われるようになり、沖縄の文化と精神を語る上で重要な役割を果たすようになりました。沖縄では多くの唄が語り継がれ、今でも生まれ続けています。
三線は名前が表す通り、
三本の弦で演奏する楽器。
三線は胴の部分に
ニシキヘビの皮が
張られている。